―大垣機工・大石様
機械工具の専門商社として、工場をお持ちのお客様に、消耗品や生産設備等を納めています。大垣という非常にものづくりが盛んな土地で、ものづくりの下支えに貢献させていただいている会社です。
―OKB総研・野口様
OKB総研は、OKB大垣共立銀行のシンクタンクです。
銀行と一体となり、地域の産業・経済およびくらしと文化などについての調査・研究を通じて、産業の振興、企業の発展、および 地域の皆様のくらしと文化の向上を目指しています。
私が在籍している経営コンサルティング部では、企業経営における“人材”“組織”の課題を一貫してサポートしております。
―大垣機工・大石様
過去に階層別研修を単発で行ったことはありましたが、同じことを繰り返しても意味がないと、しばらく研修は“小休止”の状態でした。
そんな中、OKB総研の野口さんが担当になり、話をしているうちに、「管理職の力を底上げしたい」という潜在的なニーズが見えてきました。業績はありがたいことに好調でしたが、組織力をもっと強くしていきたいという気持ちがあり、社長も同じような想いを持っていました。
研修をやるのであれば「意味のある時間をどう作ればいいのか」を考えていて、何か気づきが生まれて次につながる、そんな方法を模索していました。
―OKB総研・野口様
当時のご相談は、「管理職研修をしたい」というよりは、もう少し抽象度の高いお悩みでした。社員さんが増えていく中で「本当にこの体制のままでいいのかな?」という、漠然としたご不安を、大石さんのお話の奥に感じました。
だからこそ、表面的な座学の研修をするより、もう少し入り込んだ形で何か策を打ったほうがいいのではないかと感じていました。
―大垣機工・大石様
懸念だらけと言ったらあれですけど・・・うちは商社ですので「売ってなんぼ」の会社です。その売るための時間が、研修に取られてしまうことに、やはり抵抗感はあると思うんです。受動的に研修を受ける状態になり、時間と費用を無駄にするようなことはしたくないと思っていました。
あとは、研修って、成果が見えにくいことじゃないですか。もしかしたら三年後に花開くものかもしれないし、すぐに数字に出てくるものでもないという不安は、やっぱりありますよね。
―大垣機工・大石様
川上さんの柔らかい雰囲気に安心感はありましたが、正直、最初は「ずっと寄り添うスタイルで、どこに着地するんだろう?」とも思っていたんです。
でも、気がついたら、自分たちで答えを見つけて着地しようとしていました。我々に気づきを与えつつ、そのように自然と導いていただいたという感覚がありました。
心理的安全性をしっかり確保したうえで、グループワークが非常に多く取り入れられていたことが、とても印象的でした。普段、会話はしていても、一つのことに向かって議論するという機会は意外と少なくて。あらためてそういった時間の価値を感じました。
参加者からの反応も非常に良くて、満足度が高かったですね。一方通行で受講するだけの研修ではなく、我々のほうが発信し続けるような場面が多く、そこに気づきが生まれたからこそ、満足度が高まったのではないかと感じています。
―OKB総研・野口様
今回の研修は、私の経験の中でも本当にやってよかったと思えるものでした。これからも、一緒に“一人の仲間”として、ゴールに向けてこの取り組みに関わっていきたい、と強く思っています。
―大垣機工・大石様
野口さんは、研修が始まってからは事務局という立場で全体を見てくださり、とても感謝しています。最後まで責任を持って、本当に“仲間”という感覚で伴走してくれていたと思います。それから、MeCoFaさんについては、我々の気が済むまで話をさせてくれたという点がとても印象的でした。元々、風通しのよい関係性ではあるのですが、キャラクターが違うメンバー同士、納得できるまでしっかりと話す時間を、川上さんが非常に大事にしてくれたことが大きかったと思います。
―大垣機工・大石様
弊社は長い歴史のある会社ですが、実は昨年まで「経営理念」がありませんでした。
一度、業績が悪化して親会社である山善の傘下に入った経緯があって、「山善さんのおかげで今がある」という気持ちが根強かったんでしょうね。そういう文化もあって、どちらかというと“受け身”な姿勢があったように思います。
でも、公文社長が来て、大垣機工としての「経営目標」や「スローガン」ができました。今回の研修では、私も含めた管理職がそれぞれ、社長の想いやスローガンを自分なりに咀嚼し、言語化することができました。
そして、これまでは“山善のスローガン”を唱和していたのですが、研修の中で「もう大垣機工のスローガンを唱和しようよ」という言葉が、管理職から自然と出てきたんです。今までそういう文化がなかったのに、自分たちで自分たちの会社を盛り上げていこうという雰囲気を作っていくことができ、行動に繋げられたのは、大きな財産になったと思います。
―OKB総研・野口様
研修で特に印象的だったのは、現状外の理想の「自分たちのありたい姿」を考えた時で、ボワッと火がついたように感じました。
その理想に向かおうとすると「これは山善を越えないといけないよね」とか、「このままじゃ達成できなくない?」という気づきが、2つのチーム両方に出てきたんです。
そのとき、皆さん席を立って、お互いの顔を見たり、空気が変わったのを感じました。「大垣機工のプライド」をもう一度取り戻す、そんな“火種”が見えたように感じました。
―大垣機工・大石様
そうですね。弊社は、9割以上が中途入社なんです。今回、”ここで働いている矜持”を少しでも感じようという行動が見えたのは驚きであり、そういう自社へのエンゲージメントが高まるような内容だったと思います。
本当に「研修をやってよかった」という声は、複数の社員から聞いているんです。しかも、私に直接ではなく、別の人に話していたと聞いた時は、私に気を遣ってではなく、心からそう思ってくれているんだなと、嬉しかったですね。
あとは、「自部門をトップセールスにしたい!」っていう声も出てきたり。そこまで気持ちが高められたというのはよかったです。
―OKB総研・野口様
大石さんとのやり取りの中で、大垣機工への愛着や、もっと良くしたいという想い、そして愛着があるがゆえの危機感を持たれていることも感じました。表面的な研修ではなく、「やるなら意味のあるものにしたい」ということも当初からおっしゃっていたので、私も「本気で向き合わないといけないな」と思っていました。
まだスタート地点かもしれませんが、ここからより良い方向に向かっていける、そんなきっかけとなる研修ができたのも、大石さんの存在があってのことだと、改めて感じています。
―大垣機工・大石様
時間が経つと、どうしても“火種”は消えてしまうと思うので、火を絶やさないように続けていきたいです。次につながるような、新しい角度からのアプローチも期待しています。
やっぱり大事なのは、「自分ごと化」したことをどうアウトプットしていくかだと思うんですよね。社長からは、「次は管理職候補にも研修を」という話も出ているんですが、まずは私も含め今の管理職が、もっと技術を高めて「自分の言葉で」部下を指導できるようにレベルアップする必要があると思っています。
―OKB総研・野口様
今回の研修では、部課長の皆さんがこれまであまり言葉にしてこなかったけれど、「みんな実は一緒のところを見てるよね」というところまで合意ができたのではないでしょうか。もう少しこの部分を「リアリティのある言葉」にしていくことが大事だと思っています。
そしてもうひとつ大事なのが、「部課長層」と「経営層」との“合意形成”。この階層での合意形成が図れてこそ、組織としてより機能していくと感じていますので、そこは取り組んでいく必要があると考えています。
最後に、大石さんもおっしゃっていたように、今回の研修は少し抽象度が高いものだったので、今後は、管理職として求められる役割やスキルを学んでいただく必要があると思います。
―大垣機工・大石様
まだ道半ばなのですが、今回の研修は非常に丁寧にできたなと。満を持して実施できた感覚があります。皆さん真剣に受講してもらえて、第一弾としてはとても良いスタートになったと感じています。
次の提案も楽しみにしています。今後ともどうぞよろしくお願いします。