導入事例:ひまわり農業協同組合様

「自ら学び、挑戦し続ける」組織風土改革への取り組み

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人材育成基本方針を「自ら学び、挑戦し続ける」と制定し、全職員へ浸透させる取り組みを行っているひまわり農業協同組合様。その組織風土改革の中核となる人材を育成するために開始したプログラム、「ミッショニング・アカデミー」について、同組合の総務部人事課 課長 小林裕史様、係長 小野仁志様にお話を伺いました。

人材育成基本方針の浸透は一筋縄ではいかないと感じていた

ひまわり農業協同組合様についてご紹介をお願いします

―小林様
豊川市の組合員さんの暮らし・生活の向上、農業支援を行っています。
大きく分けて3つの部があり、営農部、生活部、金融共済部と、全く違う業種・業態が一つの組織となって、日々事業を行っています。
正職員360名、パート・アルバイト含めて約600名の組織です。

 MeCoFaを導入頂いた背景を教えてください
―小林様
これまで人事課で行っていた職員の人材育成は、JAグループの連合会に教育担当部署があるので、そちらに依頼をしてきました。ですが、世の中の情勢が目まぐるしく変わる中で、JAグループ内だけでなく、より視野を広げられるよう外部の刺激が欲しいと思っていました。

そんな中、2年前に(MeCoFa代表)川上さんとお会いしたのが、組合の中で人材育成基本方針を新たに制定しようというタイミングでした。理念に近いところなので、浸透させていくのは一筋縄ではいかないなと思っていました。理解と実践の促進を一番に、何か取り組みができればとお話を聴きました。

もちろん他社さんにも相談したのですが、その中で決め手は川上さんの人柄ですね(笑)
私たちが何をしたいのか、言葉足らずのところもあったかと思うのですが、想いを一番真剣に聴いて探ってもらい、理解してもらいました。「川上さんにお願いすれば、こうしたいというところに近づけてもらえそうだ」という印象を受けましたね。

今まではインプット型の研修が多かったので、知識はついていくけれど、実践にどう活かしていくかイメージが描けず、動けない職員が多くなっていました。川上さんとお話していく中で、知識だけではなく、自分が行動していくイメージをしっかり育んでいけるなという印象を受けたので、ぜひお願いさせて頂きたいとなりました。

―小野様
私も、ひまわりのことをよく理解したうえでプログラムを作って頂けると感じたことが一番大きかったですね。
他社さんでは、既存のある程度ベースとなるパッケージがあって、そこにひまわりの要素を足していくイメージが多かったのですが、川上さんには、私たちが人材育成基本方針を作ったことをきっかけに、ということも汲み取ったうえで、ひまわり専用のカリキュラムを一から作ってもらえました。



トライアルのコーチングセッションで行動していけるイメージができた

実施前の懸念事項や期待を教えてください
―小林様
プログラムの内容自体が、私たちの組合で導入したことが無いようなものだったので、どのように進んでいくのか具体的にイメージを掴むのは難しかったです。

一方で、プログラムが終わった後に、職員がどのように変化するのかは楽しみでもありましたね。

―小野様
事前のトライアルで私たちも個別コーチングセッションを2回、グループセッションを1回と経験させて頂きました。
―小林様
グループセッションでは、考えに考えて疲れた印象がありました。

ただ一方的に知識を教えてもらうという形だと「なんとなくわかったけどそこからどう動こうこうかな」というパターンが多いんですけど、自分自身で考えて、振り返って、気付いて、モチベーションを高めて、というプログラムだったので、少ない回数でしたが行動していくイメージができました。

個別コーチングセッションも受けて、「何をやりたいのか」というテーマに対して、今回の目的である「人材育成基本方針の本質的な理解と浸透という大きな目標の実現をしたいです」と話したのですが、自分の深いところに眠っているものをたくさん引っ張り出してもらえたなという感覚でした。

「川上さんとやっていけば、やり遂げられそうだな」という、やる気や自信も引っ張り出してもらえて、これが原動力や行動力になっていくのかなとも感じたことで、より多くの職員に経験して欲しいなという想いが、そこで一層強くなったという記憶がありますね。

―小野様
私も、トライアルで進め方を知れたことはすごく良かったです。

グループセッションを経験したとき、特に感じたことが「居心地の良さ」でした。メンバーはみんな自分より先輩の、立場的にも管理職の人ばかりだったのですが、普段の会議とは全然違う雰囲気で、自分の考えていることを素直に言えました。

後になって、川上さんがその空気を作ってくれていたんだなと思いました。こういう場であれば、自分の思っていることを素直に出せるんだと感じたんですよね。

アウトプットが大事だよねと言いながら、内部で何かやろうとすると、言いづらい雰囲気って少なからずあると思うんですが、そういうのが全く無い状態の場を作って頂いたことを体験できたので、これなら、人材育成基本方針に対して「自分はこう思う」という参加者の考えがスッと出てきて、すごくいいプログラムになっていくのではないかなと感じました。

参加メンバーの変化を毎回感じられた5か月間

実施してみてどうでしたか?
―小林様
去年、今年とやりましたが、1年目は手探りのところもあり反省点が多かったですね。
事前の説明会もやってからスタートしたのですが、参加メンバーに対してどこに向かって進めていけばいいのかを伝えきれなかったところが一番の反省点です。

2年目の変更点は大きく2つあって、1つはプログラムのネーミングですね。「ミッショニング・アカデミー」という親しみを持ってもらいやすいプログラムの名称を川上さんからもアイデアをもらって付けました。

もう1つは、「人材育成基本方針を自分事としてしっかり理解して、自分の中で落とし込める期間にするんだ」ということを、明確にプログラムに盛り込んで頂けたので、そこが大きな違いです。
1年目の反省も活かしてうまく進められたかなと思います。
参加者の感想としては、1年目、2年目ともに、川上さんとの「距離感」を挙げるメンバーが多かったです。講師ではなく、まさにコーチというか、近い距離感で接してもらえるということでした。

それによりプログラム以外の時間もすごく有意義に使ってもらえたのかなと感じています。
具体的には、現場で実践してみようということを宣言して、やったことをまた川上さんに報告するようなメンバーもいたんですが、強制的にやらされているのではなく、自分から楽しそうに「こんなことやってみたんです」という話が出ることが多かったです。実践という形で活用してもらえているな、というのが随所に見えたのが良かったですね。

参加したことがないようなプログラムだったので、すごく刺激的だったし、気付くもの、得るものが多かったという声も多かったですね。新しい風を吹き込んでもらえたなという印象はありますね。

参加者のプログラムに対するモチベーションが大事だと思っているので、初めにこちらからメンバー選定はしますが、事前に内容説明をして、理解したうえで参加してもらっています。参加したら想像以上のものだった、ということが大きいところでしょうか。2年目は、1年目のメンバーからの紹介もありましたね。
 参加された方の変化を教えてください
―小野様
回を重ねていくごとに、プログラム開始前に顔を合わせた瞬間から「現場でこんなことやってみたんだけど」ということをメンバー同士で雑談し始める様子が見られました。

あと、私が個人的に嬉しかったことは「このプログラムに声をかけてくれてありがとう」と最後に言ってくれた人がいたことですね。呼ばれたから嫌々来ているというわけではないんだなと。もしかしたら最初はそうだったかもしれないですが、私たちの想いが伝わったんだなと思いましたし、満足してもらえる内容になっていたことも感じられて、やって良かったなーと思いました。
―小林様
複数回、4~5か月間に渡るプログラムの中で、毎回集まる度に、メンバーの変化を身近にいる我々も感じることができました。
目つきや表情だったり、話す内容だったり、ただ単に得た知識を話しているというよりも、より実践に向けて自分自身が行動していくんだ、ということに対する話や意見が多くて。
それだけ行動変容できる、1回ごとに大きな影響力があるプログラムなんだな、というのをすごく感じましたね。

全職員への人材育成基本方針浸透を目指し変化を加速させていきたい

今後の展望について教えてください
―小林様
「人材育成基本方針をしっかりと理解したうえで、ひとりひとりが実践していけるように、360人の全職員に浸透していく」というテーマが大きいので、当初から1~2年では難しいと考えていました。複数年掛けて組織風土を変えていくために、来年以降もお願いしますとお話はさせてもらっています。

今後は、毎年プログラム自体にも変化を入れていきたいですね。
3年目は、去年と今年の2年間で旅立った職員20名も巻き込んで、人材育成基本方針の浸透の輪が広がる速度を加速させたいと思っています。「そろそろ浸透し始めたな」という雰囲気が組織内で芽生えて、数値的な結果も出していけるといいのかなと考えています。
定期的に過去の参加メンバーにもこのプログラムに触れてもらうことで、目の前の仕事に追われている人も、また参加したときの想いに立ち返ってもらうことができるのではないかというのもありますね。

―小野様
特に今年の参加メンバーの中には、自分から「次年度も関わらせてよ」というメンバーもいるくらいなので、ぜひ顔を出してもらって、自分の気持ちの入れ直しと、次のメンバーのサポートをしてもらえたらと思います。
MeCoFaへ期待すること
―小林様
参加メンバーがこれだけ自分と向き合い、考える時間というのは今まで無かったんじゃないですかね。参加者にはすごく新鮮なプログラムに感じてもらえていると思うので、これからもたくさん刺激を与えて欲しいですね。

私たちとしては毎年やっていきたいと思っているので、目に見える結果を出しながらというところも必要になります。1年間プログラムを実施した後の報告書をすごく丁寧にお作り頂いているので、役員にも回覧しています。いいところも悪いところも、忖度なく、わかりやすく記載してもらえるので、大変ありがたく思っています。今後もお願いできたらと思っています。

―小野様
オンラインのパーソナルセッションを担当したコーチにも、ぜひ次年度はこちらへお越し頂いてお会いできたら嬉しいですね。参加者からも要望がありましたので。

―小林様
毎年、一個人として私たちもプログラムに参加させて頂いていて、気付くことが非常に多く、いつも楽しみにしていました。1か月に1回、自分の為に使える時間だと感じていたので、最終回はこれで終わっちゃうんだなと寂しかったですね(笑)
今後もアドバイスを頂きながら一緒にお仕事ができたらと思いますので、宜しくお願いします。

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